こんにちは、ショーンです。
「働き方改革」が叫ばれているなか、生産性への注目度も爆発的に上がってきています。
前回の記事では日本の生産性が上がらない原因について「生産性の定義」という観点から解説しました。
↓前回の記事はこちら↓
今回はそんな環境の中で、個人でも生産性をあげる方法について考えていこうと思います。
結論は「換金性のあるスキルを身につける」です。
では、詳しく見ていきましょう。
生産性=時給

前回の繰り返しにはなってしまいますが、
生産性とは「一定時間にどれだけ稼いだか」を測る指標です。
従来は仕事といえば定型作業や単純作業も多く、作業時間に比例して成果も増加していました。
なので作業量=成果でした。
つまり生産性の高い人=手際の良いひとという構図が成立していたのです。
しかし現代では定型作業や単純作業はロボットが代替するようになり
人間の仕事の成果は単純に時間によって図ることはできなくなりました。
そうなると生産性を測れる指標は金額です。
つまり生産性が高い人=時給の高い人になります。
GDP(国内総生産)=1人当たり生産性×人口
の計算から求まることからも妥当性のある指標だと言えるでしょう。
生産性は時給に依存する
時給というとアルバイトにだけ当てはまる言葉のように感じるかもしれませんが、
日本の場合は一般企業で働いている方も公務員の方も、
自分の労働力を提供した時間に応じて対価(給料)を受け取るという点で大体が時給労働に当てはまります。
生産性とは「一定時間にどれだけ稼いだか」を測る指標であることを考えると
個人が生産性をあげるには時給をあげればいいということがわかります。
時給の二つの壁
生産性をあげるには時給をあげればいいのですが、
時給をあげるには2種類の壁があります。
・年功序列の壁
・業界間の壁
年功序列の壁
年功序列の壁の壁はわかりやすいですよね。
日本でもだんだんと撤廃していこうという雰囲気はあるようですがまだ当分はこの壁が高くそびえたっていることでしょう。
業界間の壁
業種間の壁もいろんなところで言われていることですが、
どの業界で働くかによって年収がある程度決まってしまうというやつ。
年収が1,000万を超える業界となるとある程度限られてきますし
年収の差=時給の差ではないですが、大体は同じになるでしょう。

リクナビnext「時給・年収・満足度ランキング」より
個人が生産性をあげる方法

個人が生産性をあげる方法は以下の二つ
・海外に飛び出す
・個人で稼ぐ
海外に飛び出す
以前の記事でも何度か紹介しましたが、
日本の最低賃金(時給)は先進国で最低水準です。(OECD Real minimum wagesより)
日本はもはや安く労働力を買うことのできるアウトソーシング先にのような位置にまでなっているのです。
以前、東南アジア諸国から多くの出稼ぎ労働者が日本に来たように
日本も賃金の面で途上国のような水準になっているのであれば、海外に出稼ぎに行くというのは極めて可能性の高いの選択肢の一つといえるでしょう。
上述した「年功序列の壁」も日本独特の文化なので海外に飛び出すのは有効な手段かもしれません。
いきなり海外はハードルが高いのでワーホリや海外インターンで試してみるのがいいかもです。
個人で稼ぐ
これはつまり今話題のフリーランスという働き方です。
フリーランスではエンジニアが非常に人気ですが、
資格の必要な職業(医師・弁護士・税理士等)と同程度の賃金が期待できるので選択肢としてはかなり有効ではないでしょうか。
ちなみにフリーランスエンジニアの平均年収は862万円です。(レバテックHPより)

下積み時代なんかを考えたら上記のような士業より明らかにコスパが良いですよね。
この辺は元エンジニアインフルエンサーのりゅうけんさんが詳しく解説してくれています。
まとめ

以上、個人が生産性をあげる方法は以下の二つでした。
・海外に飛び出す
・個人で稼ぐ
生産性の定義が日常会話で使われているものとは違うかもしれませんが、
世界基準の定義ではやはり「一定時間にどれだけ稼いだか」です。
↓前回の記事はこちら↓
もちろん、お金がすべてではありませんが、
日本の生産性が先進国のなかでダントツの最下位というのはあまりいい気がしません。
「いいものをより安く」の精神が日本にルイヴィトンやエルメス並みのブランドが誕生しなかった原因の一つです。
今は個人でも十分に稼げる時代なので、もう一度よく生産性について考え直して見る必要がありそうです。
最後に、元ゴールドマンサックスのデービッド・アトキンソン氏の著書から一部を紹介して今回は終わりにします。
日本は戦後から1990年にかけて、特殊な経済情勢にありました。
人口の激増に伴う高度経済成長時代を経て、その副産物として日本型資本主義が誕生しました。
しかし、日本型資本主義を可能にしたのはあくまでも以上といえるほどの人口の激増です。
日本型資本主義はもはや今の時代に合わなくなり、まさに今、日本が方向転換するタイミングなのです。
日本の人材の質は極めて高く、長時間、一所懸命に働いているにもかかわらず、もらうべき年収をもらえていません。
所得倍増は十分に実現可能です。
やるか、やらないか、それだけなのです。
デービッド・アトキンソン『新・所得倍増論』
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