今回は「期待」について考察していきます。
「期待」はしばしば「信頼」と同じ意味で使われ、一般的にはポジティブワードですが、
今回は一般的にポジティブなワードとして扱われている「期待」の
少しネガティブな側面にフォーカスして
「他人に期待すると実は時間や精神力を浪費している」
というテーマでお届けしていこうと思います。
結論は「他人に期待するのはコスパが悪い」です。
では詳しく見ていきましょう。
人は無意識のうちに他人に期待してしまう

繰り返しですが、「他人に期待するのはコスパが悪い」です。
なぜなら、他人の行動は自分では変えられないからです。
これが本質なのですが、他人の行動は自分では変えられません。
それゆえに、期待や信頼をして思い通りにいかなかった時に
ストレスが自分に蓄積され、結果として自分が消耗してしまいます。
僕が日常生活で「無意識に期待してるな」と感じることはこんな感じ。
・政治家に対する期待 ・メディアに対する期待 ・友人や同僚に対する期待
政治家に対する期待

例えば政治に関して「政治家は正しい行いをすべきである」と期待をして、
ちょっとした不祥事でも騒ぎ立てる人いますよね。
そして世間の関心事がそこにあると知るとメディアは連日その不祥事について報道します。
もちろん「政治家は正しい行いをすべき」という前提を否定はしません。
ですがはっきり言ってそんなの無理に決まってます。
これは偏見かもしれませんが、
権力とカネを手にして”まともな”行いができる人なんていないでしょう。
いたとしてもせいぜい0.1%程度。
だったらそこに過度に期待をしても仕方ないですよね。
むしろ人間は権力とカネをもったら正常な判断ができなくなるのが普通と考えて
過度に期待しない方が、一喜一憂して時間を無駄にしなくて済むというのが僕の考えです。
スキャンダルに投下している時間や集中力をもっと自分にとって有益なことに使いたいですね。
メディアに対する期待

「なんでこれを報道しないのか!フェイクニュースだ!」という怒りもはっきり言ってお門違い。
メディアの役割はもはや「真実や有益な情報」を媒介することではなく
数字が取れる話題を媒介することで、そこに正義や信条はないですよ。
なのでそこに対してフラストレーションをためても仕方ありません。
個人が自由に情報を発信できるようになった現代では
真実や有益な情報を媒介するのはツイッターなりYouTubeなりインターネットの役目です。
そして実際に、有益な情報を発信できる人はその人自身がブランド化されていっています。
ここに関しては、本当にいい時代だなと個人的には思いますね。
友人や同僚に対する期待

これが一番イメージしやすいですかね。
・これやってほしい、あれやってほしい
・どうしてもっとうまくできないんだ
・自分ならこうするのに
といった感じで。
近い関係性だと余計に相手に対して期待してしまいます。
そして近い関係性だと期待通りにいかなかったとき余計にストレスが溜まってしまいます。
いくら近い関係だとしても他人の行動は自分では制御できません。
結論としてやはり「他人に期待するのはコスパが悪い」ですね。
そこに投下した時間や精神力は特にリターンを生んではくれません。
期待しないことによるメリット

ストレスからの解放
繰り返しですが、期待しないことによる最大のメリットは「ストレスからの解放」です。
期待通りにならない時や思い通りの結果にならない時はストレスを感じてしまいます。
このようなストレスから解放されると精神的にかなりゆとりができますね。
問題を解決できる
日常のささいな不満もよく考えれば「他者に対する期待」に起因してるかもですね。
・部下が使えない→部下への期待
・給料が少ない→会社への期待
・満員電車かいやだ→社会への期待
このように他者に期待=人のせいにしてると
他人の行動は変えられないためいつまでたっても問題は解決しません。
ですが他人に期待しなくなると
・部下が使えない→指導法を変える
・給料が少ない→転職か独立・企業
・満員電車かいやだ→会社の近くに引っ越すか転職する
といういわゆる自責思考ですが、
自分の行動によって問題を解決することができるようになります。
人から認められる
他人に期待しないということは誰かが失敗しても責める感情から解放されるということです。
人を責めないと「器が広い」とか「できた人だ」と思われやすくなります。
そうすると人が集まってきやすくなり、自然といい人材に囲まれたりしますね。
まとめ

人は無意識のうちに他人に期待してしまいます。
ですが整理してみると、
人の行動は変えようがないですし、他人に期待するのはコスパが悪いです。
過度な期待は捨てストレスを切り捨てていきましょう。
最後に堀江貴文氏の期待論を紹介します。
僕は経営者時代、社員に対して会社に忠誠心や結束力を求めることをしなかった。
「捨て本」より
大事なのは会社が働き手それぞれにとって、好きな仕事ができる場として機能しているかどうか。
不満がないなら仕事を続けるし、そうでなくなったらやめる。
「ついてきたかったら勝手についておいで」というスタンスだった。
シンプルでいいのだ。
賛否が分かれそうな題材でしたが、これが日本を代表する企業家の思考ではないでしょうか。
ここら辺で今回はおしまいにします。