もはやみんな”知ってた”状態ですが、日本を代表する企業トヨタ自動車の社長
豊田章男氏が「終身雇用の終焉」を公の場で宣言しました。
雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた。
(5月13日 日本自動車工業会 会長会見)
20代の若手社員の方や大学生の方はこのニュースを見て
不安に感じられた方も多くおられるのではないでしょうか。
終身雇用が無くなると将来が不安
安定した暮らしができなくなるのでは
今回の記事では、こんな疑問に答えます。
結論から言うと終身雇用の終焉は市場価値の高い若者にとってはチャンスです。
詳しく見ていきましょう。
どうあがいても終身雇用は終わりです。

改めて、終身雇用は終わりを迎えます。
経団連会長や豊田氏の「終身雇用終焉」発言がなかったとしても、
日本と世界の雇用制度を比較すれば、それは火を見るよりも明らかです。
グローバルスタンダードから見て日本は異常
「終身雇用」「年功序列」をはじめとする日本型雇用制度は長い間
日本の雇用制度としての地位を確立してきました。
そして高度成長期には日本企業は世界の経済を牽引する位置までのぼりつめました。
しかし現在はどうでしょうか。
なお、アメリカにも中国にも終身雇用制や年功序列といったものはなく
それがグローバルスタンダードなのです。
つまり日本で終身雇用た終わると騒がれていますが、世界基準に徐々に近づいてるだけです。
世界と比較するとこれは当然の流れなんですね。
とはいえ45歳で早期退職は酷すぎる

終身雇用制度が崩壊して一番ダメージを受けるのは45歳以上の管理職世代です。
企業に対して忠誠を誓ってきたような方々の絶望感は想像もできません。

当然「早期退職を促されるような働きしかしていない」という自己責任論もあるかとは思いますが
そのような人が社会に放り出されてどうするんでしょうか。
社会への不満を垂れ流しつつ、日本の絶望感を増幅させるだけのようにも思えます。
なので、これからは管理職世代の雇用もむしろ社会貢献になるような風潮が出てくるでしょう。
女性管理職の割合と並行して45歳以上の雇用状態も
就活生に対してアピールするようになるかもしれませんね。
若者にとってはチャンスです

一方、終身雇用が崩壊することによってメリットがあるのが若者世代です。
というのも、従来は終身雇用には結構ヤバい側面があって、それは
「一生面倒を見てやるからその代わりに会社に忠誠を誓え」というものでした。
具体的には
・転勤(家を買った?知らん。)
・それに伴う単身赴任
・年功序列(あとでたくさん給料あげるから若いうちは我慢しろ)
・もはや義務化している上司へのごますり
と、挙げればきりがないですが、これらの慣習はすべて
終身雇用制度があるから何とか成り立っていたものです。
特に年功序列が無くなることは、若くても成果が出せるような人材にはそれだけ
チャンスが得られるようになるので若者世代にはメリットがあるといえます。
次に、成果が出せるような人材、つまり市場価値の高い人材になる方法を考察します。
成果を出すにはどうすべきか

とはいっても成果を出せなければ厳しいことに変わりはありません。
大学生と若手社員に分けて解説しますが、どちらにも共通して言えることは
成果を出すには「会社外でも通用するスキルを身につける」ことが必要です。
「会社外でも通用するスキルを身につける」ことによってその人の市場価値が上がります。
市場価値が上がれば所属する企業にとってもメリットですし、
転職や独立など退職後のキャリアパスを描きやすくなるので自分にとって大きなメリットです。
大学生
会社外でも通用するスキルを身につける方法はめちゃくちゃ簡単で、
それは「資産になるものに時間を投資する」ことです。
例えばアルバイトはやめてしまえばそこで得た経験は他の仕事ではあまり役に立ちませんよね。
ですからこれは資産性の低い労働です。
それに対して英語学習やプログラミング学習は一定レベル以上習得すると、
得たスキルがそのままお金になります。
つまり資産性が高いです。
またそれらを活かせる職場なら就職活動でもかなり有利になるでしょう。
こちらの記事で詳しく解説しているのでよかったらご覧ください。
若手社員
若手社員が会社外でも通用するスキルを身につける方法は会社をうまく利用することです。
聞こえは悪いかもしれませんが、会社で得られる経験をフル活用して
自分の市場価値を高めれば会社へ経済的リターンを返すこともできます。
日本企業は長い間終身雇用を前提としていたため、研修制度が充実していることが多いです。
そのような環境を利用しない手はないですね。
わかりやすく解説してある動画を紹介します。
まとめ

終身雇用は間違いなく終わります。
ですが悪い話だけではなくて、むしろ市場価値の高い若者にとってはチャンスです。
日本企業を取り巻いていたあらゆる慣習も無くなっていくでしょう。
極端な話、実力勝負になるだけのことです。
大学生の方は社会に出る準備として、英語やプログラミングなど
資産性のあるスキルを身につけましょう。
また若手社員の方は会社を大いに利用して市場価値を高めましょう。
スキルを身につけ市場価値を高めることは、これからの時代を生きていく上での保険になります。
僕も自分の市場価値を高めるために、このブログとプログラミング学習を引き続き継続します。
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