<日本の生産性は最下位>日本経済の勝機について考える

生産性 合理的な生き方

こんにちは、ショーンです。

 

日本は先進国として経済でも技術面も長らく世界のトップランナーでした。

しかし、日本の生産性が先進国群の中でダントツに低いということをご存知でしょうか。

日本の生産性

 

今回の記事では「日本の生産性はなぜ低いのか」というテーマで解説していきます。

 

結論は「生産性の高さは単価によって決まる」です。

 

では、詳しく見ていきましょう。

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生産性には2つのとらえ方がある

生産性

仕事でも学校でも「生産性」という言葉はよく聞くと思います。

 

・もっと効率的に
・生産性を上げよう

 

こんな感じで、生産性というとどれだけ効率的に作業ができたかみたいなイメージを持たれると思いますが、

実はそのようなイメージは半分はあってて、半分は間違っているといえます。

というのも、生産性には2つのとらえ方があるのです。

 

日常会話での「生産性」

 

日常的に使われる方生産性の意味は「一定時間にどれだけ作業ができたか」ですよね。

つまり、生産性を測る指標は「作業量」です。

 

例えばファミレスのバイトとかなら、

 

・一時間でどれだけの下準備ができたか
・10分間に何個の料理を作れたか
・何分で一つのテーブルを片付けられるか

 

とかでしょうか。(ファミレスでのバイト経験が長いので例を出してみました。)

ただこれは厳密に言えば正しい定義の生産性ではないんです。

 

「金額」で測る生産性

 

正しい定義、というより世界基準の生産性の定義は、

「一定時間にどれだけ稼いだか」です。

 

つまり生産性を測る指標は「金額」です。

 

実際に、一般的に国の経済力を測る指標として使われるGDP(国内総生産)も

国民1人当たりの生産性(年間)×人口

で求められますよね。

 

日本の生産性が低い理由を考えるにあたり、これは非常に大切なポイントになってきます。

 

高度成長期以前は同義だった

 

とはいえ、高度成長期以前は

「一定時間にどれだけ作業ができたか」と「一定時間にどれだけ稼いだか」は

同義だったといえるでしょう。

 

というのも、従来の労働といえば定型業務や単純作業も多く、

また日本の人口も爆発的に増加していました。

 

作れば作っただけ売れていたような時代なので

かけた時間に比例して作業が進み、企業としても利益を出すことができました。

 

しかし現代では、定型業務や単純作業はロボットがやるようになり、

人間の労働の成果は単純に時間によっては測れなくなってきています。

 

このような背景から、

作業量で測るより金額で測った方がより本質に近い生産性を算出することができるのです。

 

ちなみにこのような観点から見るとき、

時給が同じ1000円のバイトなら、めちゃ手際のいい人も手際の悪い人も生産性は同じですし

ファミレスのキッチンで汗水たらしてる人も、塾で偉そうに座ってるだけの人も生産性は同じなんです。

 

日本の生産性が低い理由

生産性

日本の生産性が低いのは周知の事実として、

生産性の低さは日本の働いている人の質が悪いということを意味するのでしょうか。

 

答えは否です。

 

というのも、生産性を測っている指標はあくまで「金額」だからです。

 

日本の人材の質は高い

日本の生産性

繰り返しですが、ご覧の通り日本の生産性はずっとダントツで最下位です。

とはいえ、それが直接的に日本の人材の質が悪いということを表しているわけではありません。

 

事実として、世界経済フォーラムの調査によると

日本の人材の質は世界で4位で先進国の中ではトップでした。(World Economic Forum

ちなみに日本の次の先進国はドイツで11位。

事実として、日本の人材の質は高いと評価されています。

つまり日本の生産性の低さは人材の質によるものではないということです。

 

最低賃金と生産性

 

では本題の「日本の生産性が低い理由」ですが、結論から先に出すと

「単価が低いから」です。

もう少しかみ砕くと「給料が低いから」でしょうか。

最低賃金はつい最近も上がって東京で985円、全国平均で874円です。(厚労省より)

しかし、事実としてこの値は先進国で最低水準です。(OECD Real minimum wagesより)

 

また元ゴールドマンサックス 金融調査室長のデービッド・アトキンソン氏の研究によると

最低賃金と生産性の間には非常に強い相関がある(相関係数0.84)と結論付けられています。

 

これらのことから、長年日本の生産性が低いままなのは日本の最低賃金が低いこと、

またそれによって1人当たりGDPが伸びないことによるものだと言えるでしょう。

 

まとめ

生産性

日本の生産性が低いということは事実ですが、

それを実感として理解するのはなかなか難しいでかもしれません。

 

それもそのはずで、生産性が「人材としての質」だと理解してれば事実との乖離があるからですね。

 

「日本人は一人一の稼ぐ力が弱いから生産性が低い」といえば実感的にも理解できる人は多いのではないでしょうか。

 

日本には「より良いものをより安く」提供することが美徳とされている側面があります。

消費者としてもそれはありがたいことではあるのですが、

 

それ故に営利団体である企業が稼ぐ力を失ってしまっては問題です。

 

そういった点は海外を見ればたくさんの模範があります。

Gucciやヴィトンといったブランド品もモノによってはGANZO(ガンゾ)やaniary(ア二アリ)の方が高品質でしょうし、

時計で言ってもフランクミュラーやウブロよりセイコーの方が品質はいいかもしれません。

 

人口減少で経済が低迷していくのであれば、生産性を上げるほかありません。

 

その心は「より良いものをより高く」です。

 

最後に、本文で少し紹介した元ゴールドマンサックスのデービッド・アトキンソン氏の著書

『日本人の勝算』の一部を紹介します。

 

日本には今、大きなパラダイムシフトが訪れています。

当たり前だと考えられていた前提条件が大きく変わってしまうので、

対処の方法も大きく変えなくてはいけなくなります。

日本に訪れるパラダイムは世界でも類を見ないような人口減少・高齢化です。

しかし実際に議論されている政策は現行の経済モデルの微調整のようなきわめて「平凡」な政策という印象で

そこには、最先端を進まざるを得ないという覚悟は微塵も感じられません。

とはいえ、もちろんきちんと分析すれば、日本が実行すべき政策は明確に見えてきます。

日本人が最後の「勝算」に気づき、行動を開始してくれることを願ってやみません。

デービッド・アトキンソン 『日本人の勝算』

 

『日本人の勝算』は今回の記事の内容をブラッシュアップして体系的に解説しており

僕が”大きく影響を受けた本”の代表格でもあるので、よかったらのぞいてみてください。

 

では、今回は以上です。

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